2024年春からの庭仕事をご報告します

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2024年11月15日

今週は珍しく穏やかな日が続き、冬囲いがはかどりました。来年は、どの方向に伸びるのか、どの方向に伸ばすのか、頂芽優勢を気にしながらバラの剪定をするのは結構楽しい作業です。棘に刺されながらも、来年の花を空想しながらの仕事は、まさにシェリーの言う「冬来りなば春遠からじ」を実感させてくれます。

2024年6月18日

花を美しく咲かせるためには花がら摘みも大切です。今週末には波多野睦美さんをお迎えして「イギリス音楽祭 札幌」が開催され、大勢のお客様がいらっしゃるので、いまのうちにとバラの花がら摘みをしました。花がらとして摘んでしまうには惜しいような花もありますが、全体を新鮮に保つためには必要なことです。摘んだ花を水に浮かべてフラワー・ボウルを作ってみました。花手水のようで、なかなかきれいです。

2024年6月15日

ジギタリスは長い花穂の下の方から咲くので、下から花殻になっていきます。でも上の方が新たに開花するので、下を見なければかなり長期にわたって花を楽しめます。もう一週間は大丈夫でしょう。

2024年6月14日

ショック・・・。開花を控えていたクレマチス・フレデリック・ショパンに立ち枯れ病が発生しました。昨日までは元気だったのですが。一昨日の急激な気温上昇と、その後の気温低下が原因だったのかもしれません。大きくなった蕾を4つ、切除しなければなりませんでした。Studio26のエース格のクレマチスだけに残念です。今年は去年よりも蕾の数が少なかったので、なおさらです。残った蕾が無事に開花してくれることを祈るばかりです。

立ち枯れ病は実生の白にも出ていました。こちらはうどん粉病も併発していました。うどん粉病は立ち枯れ病に次いでクレマチスに大きなダメージを与える病気です。

2024年6月7日

クレマチス・ジリアン・ブレイズに立ち枯れ病が発生しました。株全体に及ばないように立ち枯れ病が出ている蔓を切除しましたが、あとは成り行きを見守るしかありません。残念ながらクレマチスの立ち枯れ病を防除する手段はありません。ですから立ち枯れ病はクレマチス愛好家にとって最も恐ろしい病気なのです。これだけ科学が進歩してもクレマチスの立ち枯れ病がなぜ生じるのか、どうやらわかっていないというのが現状です。生理的なもの、と説明する本もあれば、細菌性のものと書いているものを見ることもあります。天気が悪い日が続いた後に出るような気がしますが、それも印象に過ぎず、確かなことは何もわかっていません。消極的な方法ではありますが、株全体に体力があり一部の蔓が立ち枯れても株全体が枯死することがないように、大きく丈夫に育てるしかないようです。

ポーリッシュ・スピリットのうどん粉病もまだ収まっていません。こちらは薬剤散布で対処しますが、これから気温が上がってくるとさらに拡大する危険性もあります。

2024年6月1日

クレマチス・ポーリッシュ・スピリットにうどん粉病が発生!ビチセラ系クレマチスは丈夫でよく育ちますが、うどん粉病にかかりやすいようです。まだ初期段階ですが、気温が高くなる時期に放っておくと手の施しようがなくなってしまいます。薬剤をかけて少し様子を見ようと思います。

2024年4月26 - 28日

今日は苗を少し追加購入しました。今年の庭の基調となる薄紫のビオラと、アプリコット色のジギタリス、ジギタリス・サットンズアプリコット。ジギタリスのスッと伸びた姿は、庭に動的な印象を与えるように思います。イングリッシュガーデンになくてはならない花です。

2024年4月22日

クレマチスの誘引は春の大切な仕事です。クレマチスは品種により強剪定をするタイプと、弱剪定をするタイプとがあります。写真は強剪定をするクレマチス、マーゴット・コスターです。蔓の固定には、写真にあるイノアックというメーカーのガーデンテープを使っています。このガーデンテープは押さえつけるだけで固着するのでたいへん使いやすく、しかも柔らかいクレマチスの新梢を傷つける心配がないので、クレマチスの誘引にはまさに理想的な素材であると言えます。この製品は園芸店で存在を知ったのですが、残念なことに最近は扱っている園芸店がなく、Amazonから買っています。そのため、少しお値段が張るのですが(2024年5月の価格は配送料込みで802円)、写真のように幅が半分(本来の幅は1.5cmです)になるようにハサミで切って使えば、実質的な長さが2倍になりますし、1巻で1シーズンは使えるので、まあいいかと思っています。

バラを縛るのは普通の麻紐です。以前は色に凝ったりしてバラ専用の紐を使っていましたが、いまはまったくこだわりなく使っています。

園芸用の土にもあまりこだわりません。そのまま使うことがまずないからです。堆肥を追加し、肥料として油かすや緩効性化成肥料(マグアンプや花工場など)を加えてから植物を植え付けます。

 

【追記】

イノアックのガーデンテープをご紹介した後、別メーカーの全く同じテープをAmazonで見つけました。KOKUBO(小久保工業所)というブランドです。たぶん実質的には同一製品なのではないかと思われますが、こちらの方が安い(528円)ので、こちらをお薦めしておきます。1㎝幅で半分の長さ(5m)の製品もありますが、私としては1.5cmを半分に切った0.75cm幅が、強度と見た目のバランスが一番良い(1cm幅では少しテープが目立ってしまう)ように思います。

4月8 - 21日

バラの剪定と誘引は最も大切な、そして最も難しい仕事です。雪と寒さから守る冬囲いをするために、秋のうちにある程度の剪定を済ませておかなければなりませんが、冬の間に枯れ込んだ枝を切ったり、芽のつき方を見て成長した姿を想像したりしながら最終的な剪定をするのは春の仕事です。その成長した姿は、バラが持つ頂芽優勢という性質を考慮に入れつつ想像しなければなりません。頂芽優勢というのは、バラの花は上へと伸びた枝(蔓)の先端に着くという性質です。そのため、とくにつるバラでは、放っておくと伸びた蔓の上の方にだけ花が着いて、アーチやオベリスクの側面には花がほとんどない、という状況になってしまいます。そうならないように、蔓はくねくねと左右にカーブしながら上へと伸びるように剪定、誘引することが必要になります。蔓が折れないように曲げつつ麻紐で固定していく作業は面倒ではありますが、とても楽しい仕事です。自分がバラのデザイナーになったような気分といえばいいでしょうか。

Studio26の庭は、いまじっと春を待っています